岡崎の司法書士&相続診断士の伊藤大輔です。
内館牧子著『十二単衣を着た悪魔〜源氏物語異聞録』(幻冬舎文庫)を読みました。
以前ブクレコで単行本の書評を見て気になっていたのですが、
最近文庫本化されたのを書店で見かけて購入しちゃいました(^^)
内容は、源氏物語を弘徽殿女御サイドで読む小説。
何をやっても超一流の弟を持つ現代人のある男性が、
ある日突然源氏物語の世界に迷い込みます。
そこで何をやっても超一流の光源氏を弟に持つ一宮(後の朱雀帝)に
自分を重ねたその男は一宮とその母弘徽殿女御に肩入れします。
なんとなく「兄より優れた弟は・・・いる!?」という台詞が
どこからともなく聞こえてきそうですね。
とにかく理屈抜きでオモシロイ!
源氏物語のアナザーストーリーとして楽しめるのはもちろん、
影の主人公である弘徽殿女御の強烈なキャラクターも、
『蒼穹の昴』や『中原の虹』の西太后に通ずるものがあり、
ある意味非常にすがすがしく感じました^ ^
源氏物語にあまり詳しくなくても充分楽しめるのがウレシイ。
私はこの小説を読んで源氏物語も読んでみたくなりました。
極上のエンターテイメント、気になった方はぜひご一読ください!