当時のヨーロッパ王家の相続制度も解る、菊池良生著「神聖ローマ帝国」

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2013年05月15日

所長の伊藤大輔です。

 

菊池良生著「神聖ローマ帝国」を読みました。

 

タイトルのとおり神聖ローマ帝国を題材にした本で、

カール大帝の皇帝即位からフランツ2世の帝国解散宣言を概観します。

 

・オットー1世が即位した時は単に「帝国」と呼んでいたこと

・いわゆる大空位時代に初めて「神聖ローマ帝国」と公式に使用されたこと

など、学生時代によく分からなかった神聖ローマ帝国の理解が進みました(^ ^)

 

また司法書士としては、

・フランク王国を3分割して、ドイツ・フランス・イタリアの原型を作った男子均一相続制

・断絶した配偶者の実家を相続できる相互相続契約

など、当時のヨーロッパ王家の相続制度が興味深かったです。

 

さらに、コンクラーべの馴れ初めやヨーロッパのコーヒー文化のきっかけなどのネタも面白い!

 

いろいろな視点から楽しめる一冊です。