江村洋著「ハプスブルク家」

カテゴリー:
2013年06月01日

所長の伊藤大輔です。

 

江村洋著「ハプスブルク家」を読みました。

 

タイトル通りオーストリアの双頭の鷲の王朝史です。

 

本書はハプスブルク家の中でも、

マクシミリアン1世、カール5世、マリア・テレジア、フランツ・ヨーゼフ

の4人を中心に取り上げています。

 

戦争ではなく結婚で領土を拡大していったことが実に興味深い!

 

相続に関するネタとしては、

カール6世が娘マリア・テレジアに家督を継がせるために定めた長子相続制、

相続順位法が紹介されております。

 

ハプスブルク王朝を長続きさせた「約束を守る」という姿勢、

組織を運営する者にとってはやはり重要ですね。

当時のヨーロッパ王家の相続制度も解る、菊池良生著「神聖ローマ帝国」

カテゴリー:
2013年05月15日

所長の伊藤大輔です。

 

菊池良生著「神聖ローマ帝国」を読みました。

 

タイトルのとおり神聖ローマ帝国を題材にした本で、

カール大帝の皇帝即位からフランツ2世の帝国解散宣言を概観します。

 

・オットー1世が即位した時は単に「帝国」と呼んでいたこと

・いわゆる大空位時代に初めて「神聖ローマ帝国」と公式に使用されたこと

など、学生時代によく分からなかった神聖ローマ帝国の理解が進みました(^ ^)

 

また司法書士としては、

・フランク王国を3分割して、ドイツ・フランス・イタリアの原型を作った男子均一相続制

・断絶した配偶者の実家を相続できる相互相続契約

など、当時のヨーロッパ王家の相続制度が興味深かったです。

 

さらに、コンクラーべの馴れ初めやヨーロッパのコーヒー文化のきっかけなどのネタも面白い!

 

いろいろな視点から楽しめる一冊です。

谷本真由美著「日本が世界一貧しい国である件について」

カテゴリー:
2013年05月07日

所長の伊藤大輔です。

 

谷本真由美著「日本が世界一貧しい国である件について」を読みました。

精神的に豊かではないという日本をテーマにした本です。

 

私のメモは次のとおり。

・先が見えない世の中では、破壊による思考の転換&ひらめきが大事。

・普段の生活の1つ1つを自分の頭で考えることで、独自のアイデアが浮かぶ頭になる。

 

世間という空気は目に見えない独裁者、

という表現は個人的にナカナカおもしろい!

 

また、ところどころ出てくるべヴィメタルネタには思わずニヤリ。

私もヘヴィメタル好きなので^ ^

 

賛否両論はありますが、軽くサラリと一読できる本です。