所長の伊藤大輔です。
金子稚子著「死後のプロデュース」を読みました。
死のとらえ方や”引き継ぎ”という概念について、
夫の死を通じて著者なりに感じたことを伝えようとする本です。
まず死については、
人生という大きな流れの中の一つの通過点にすぎないとしています。
そのため著者は、
本人や残される家族もはじめ、
すべての人がその人の死の先を考える必要があると主張します。
また”引き継ぎ”とは、
残される人たちが悲しみすぎないようにするために、
その人の死から前に進む力を残される人たちに与えるものです。
この著者によると、
エンディングノートも死の準備のためのものではなく、
生をより強くとらえ直したり、
死という点をどうしたいかを考えるきっかけとなるものとなります。
私はまだ死についてここまで達観はできておりませんが、
死のとらえ方そしてエンディングノートの位置づけなど、
非常に参考となった本です。