所長の伊藤大輔です。
菊池良生著「神聖ローマ帝国」を読みました。
タイトルのとおり神聖ローマ帝国を題材にした本で、
カール大帝の皇帝即位からフランツ2世の帝国解散宣言を概観します。
・オットー1世が即位した時は単に「帝国」と呼んでいたこと
・いわゆる大空位時代に初めて「神聖ローマ帝国」と公式に使用されたこと
など、学生時代によく分からなかった神聖ローマ帝国の理解が進みました(^ ^)
また司法書士としては、
・フランク王国を3分割して、ドイツ・フランス・イタリアの原型を作った男子均一相続制
・断絶した配偶者の実家を相続できる相互相続契約
など、当時のヨーロッパ王家の相続制度が興味深かったです。
さらに、コンクラーべの馴れ初めやヨーロッパのコーヒー文化のきっかけなどのネタも面白い!
いろいろな視点から楽しめる一冊です。