岡崎の司法書士&相続診断士の伊藤大輔です。
皆さん突然ですが、
”西太后”ってどんなイメージですか?
呂后や則武天と並ぶ中国の三大悪女でしょうか?
それとも、保守的で中国の近代化を邪魔した老害でしょうか?
このユン・チアン著『西太后秘録 近代中国の創始者』(講談社)は膨大な資料に基づいて、
西太后を従来のイメージとは一線を画した開明的で中国の近代化に貢献した素晴らしい政治家
として描いています。
実際、乾隆帝治世時に4000万両だった国の歳入は、
彼女が政治の実権を握ってから1889年頃には倍の8800万両に、
そして彼女が亡くなる1908年には2億3500万両となっております。
彼女が手がけた近代化は軍事や産業を始め多岐にわたり、
晩年期にはなんと国会開設や選挙導入も考えていたそうです!
太平天国の乱、 日清戦争そして義和団事件という逆境に遭遇しながら、
その度に国を立て直してきたその手腕は実に素晴らしい!
リーダーそして経営者としても非常に参考になる存在です。
私のような歴史大好き人間はもちろん、
経営者や組織のリーダーにも学びのあるオススメの一冊です。