西太后の真実の姿が分かる!『西太后秘録 近代中国の創始者』

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2015年05月09日

岡崎の司法書士&相続診断士の伊藤大輔です。

 

 

皆さん突然ですが、

 

”西太后”ってどんなイメージですか?

 

 

呂后や則武天と並ぶ中国の三大悪女でしょうか?

 

それとも、保守的で中国の近代化を邪魔した老害でしょうか?

 

 

このユン・チアン著『西太后秘録 近代中国の創始者』(講談社)は膨大な資料に基づいて、

 

西太后を従来のイメージとは一線を画した開明的で中国の近代化に貢献した素晴らしい政治家

 

として描いています。

 

 

実際、乾隆帝治世時に4000万両だった国の歳入は、

 

彼女が政治の実権を握ってから1889年頃には倍の8800万両に、

 

そして彼女が亡くなる1908年には2億3500万両となっております。

 

 

彼女が手がけた近代化は軍事や産業を始め多岐にわたり、

 

晩年期にはなんと国会開設や選挙導入も考えていたそうです!

 

 

太平天国の乱、 日清戦争そして義和団事件という逆境に遭遇しながら、

 

その度に国を立て直してきたその手腕は実に素晴らしい!

 

 

リーダーそして経営者としても非常に参考になる存在です。

 

 

私のような歴史大好き人間はもちろん、

 

経営者や組織のリーダーにも学びのあるオススメの一冊です。

イギリスの強さの源泉とは?中西輝政著『大英帝国衰亡史』

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2015年04月23日

岡崎の司法書士&相続診断士の伊藤大輔です。

 

 

日本と同じ島国であるイギリス。

 

 

このイギリスはかつて『大英帝国』と呼ばれた世界の覇権国家でした。

 

 

19世紀後半のヴィクトリア女王時代に絶頂期を迎えた大英帝国は、

 

軍事・経済・文化のすべてに優れていた最強の覇権国家と言われております。

 

 

この本は大英帝国の盛衰を歴史の流れにそって俯瞰することで、

 

大英帝国の強さとは何だったのか?を探ることができます。

 

 

この本を読んで私が感じた大英帝国の強さの源泉は、

 

“絶妙なバランス感覚”だと思いました。

 

 

勢力均衡をモットーにした外交政策をはじめ、

 

イリギスの民主主義やリベラリズムを支えた貴族と大衆の拮抗。

 

 

また排他かつ直裁で実利を追求するピューリタンの顔と、

 

寛容かつ妥協ができ美学を追求するジェントルマンの顔を持つイギリス。

 

 

このような異なる立場や価値観が絶妙なバランスをとっていたことが、

 

大英帝国の繁栄『パックス・ブリタニカ』を支えたのだと感じました。

 

 

強力な組織の強さのヒントをもらえるこの一冊、

 

歴史好きはもちろん経営者にもオススメです^ ^

 

 

初版は1997年ですが今年2015年に新装版が出たので、

 

本屋で見かけたら迷わず買いです!

源氏物語を知らなくても楽しめる!内館牧子著『十二単衣を着た悪魔』

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2015年02月08日

岡崎の司法書士&相続診断士の伊藤大輔です。

 

 

内館牧子著『十二単衣を着た悪魔〜源氏物語異聞録』(幻冬舎文庫)を読みました。

 

 

以前ブクレコで単行本の書評を見て気になっていたのですが、

 

最近文庫本化されたのを書店で見かけて購入しちゃいました(^^)

 

 

内容は、源氏物語を弘徽殿女御サイドで読む小説。

 

 

何をやっても超一流の弟を持つ現代人のある男性が、

 

ある日突然源氏物語の世界に迷い込みます。

 

 

そこで何をやっても超一流の光源氏を弟に持つ一宮(後の朱雀帝)に

 

自分を重ねたその男は一宮とその母弘徽殿女御に肩入れします。

 

 

なんとなく「兄より優れた弟は・・・いる!?」という台詞が

 

どこからともなく聞こえてきそうですね。

 

 

とにかく理屈抜きでオモシロイ!

 

 

源氏物語のアナザーストーリーとして楽しめるのはもちろん、

 

影の主人公である弘徽殿女御の強烈なキャラクターも、

 

『蒼穹の昴』や『中原の虹』の西太后に通ずるものがあり、

 

ある意味非常にすがすがしく感じました^ ^

 

 

源氏物語にあまり詳しくなくても充分楽しめるのがウレシイ。

 

 

私はこの小説を読んで源氏物語も読んでみたくなりました。

 

 

極上のエンターテイメント、気になった方はぜひご一読ください!